2026.9.4
交通事故の損害賠償で困らないために|上三川町の方へ、受診時から残したい記録

交通事故の損害賠償について困らないために、受診した日数だけでなく、「いつから、どんな症状があり、生活や仕事にどう影響したか」を残しておきましょう。医療記録と、ご自身が保管する事故関係の資料は役割が違います。
上三川町の方から、「保険会社へ何を出せばいいですか」「病院に通っていれば、必要な記録は全部そろいますか」と聞かれることがあります。事故の直後は、警察、保険会社、修理工場、勤務先など、連絡先が多くて混乱しますよね。
医療機関には、診察内容や検査結果、治療経過が記録されます。しかし、事故現場の写真、車の修理費、通院交通費、仕事を休んだ日などは、患者さん側で保管・整理する必要があります。この記事では、整形外科で残る記録と、ご自身で残したい記録を分けて説明します。
- 医療機関:症状、診察所見、検査結果、診断、治療内容
- 患者さん:事故状況、写真、移動費、休業、保険会社との連絡
- 警察:交通事故としての届出や交通事故証明書に関する手続
- 保険会社・法律専門家:過失割合、賠償額、示談などの判断
交通事故の損害賠償には何が含まれますか?
交通事故の損害は、大きく人のけがに関する損害と、車など物に関する損害に分けて考えられます。人のけがでは、治療費、通院交通費、休業損害、慰謝料などが問題になります。症状が残り、後遺障害として認定された場合には、別の項目が検討されることがあります。
自賠責保険は交通事故被害者の基本的な対人賠償を確保する制度で、物損は対象ではありません。任意保険は契約内容によって補償範囲が異なります。どの費用が認められるかは事故状況や必要性によって変わるため、医療機関が一律に判断することはできません。
「領収書があれば何でも請求できる」「通院した日は必ず同じ金額になる」と思い込まず、疑問は保険会社へ書面も含めて確認してください。判断が難しい場合は、交通事故に詳しい弁護士や公的相談窓口へ相談する方法があります。
整形外科の診療録には何が記録されますか
診療録には、事故の状況、患者さんから聞いた症状、医師が診察で確認した所見、検査結果、診断、処方、リハビリの内容などが記録されます。たとえば、首がどこまで動くか、押して痛む場所、手足の筋力や感覚に左右差があるかなどです。
ただし、医師は患者さんの日常生活を一日中見ているわけではありません。仕事で何ができなかったか、家事にどれほど時間がかかったか、夜に何回目が覚めたかは、診察で伝えていただかなければ分かりません。
大げさに話す必要も、我慢して小さく話す必要もありません。「以前はできたが今はできないこと」「前回より良くなったこと」をそのまま伝えてください。症状が変わった日も大切です。
ご自身で保管したい事故関係の資料
- 事故現場、道路状況、車両損傷の写真
- 警察への届出内容と交通事故証明書
- 相手方と保険会社の連絡先
- 医療機関や薬局の領収書・明細書
- 公共交通機関、タクシー、駐車場など通院費の記録
- 勤務先へ提出した休業関係の書類
- 保険会社と話した日時、担当者、要点
- 修理見積書や代車に関する書類
書類は封筒へまとめるだけでも構いません。スマートフォンで撮影しておく場合も、原本は捨てずに保管しましょう。保険会社との電話は、日付と「何を聞かれ、何と答えたか」を短く残すと、あとで認識の違いを減らせます。
症状の記録はどのように書けばよいですか?
症状日記は、毎日長く書くより、続けられる形が大切です。痛みを0から10で表す方法もありますが、数字だけでは生活への影響が分かりません。次のように動作と組み合わせると伝わりやすくなります。
- 朝:首を右へ向けにくい。通勤時の後方確認がつらい
- 昼:20分座ると腰が重くなり、立って休んだ
- 夜:頭痛があり、処方薬を使用した
- 仕事:荷物を持つ作業を同僚に代わってもらった
- 家事:掃除機をかけると腰痛が増した
事故前から同じ部位に痛みがあった場合も、隠さず伝えてください。「事故前は月に一度程度だった」「事故後は毎日痛む」など、前後の違いが重要です。既往症があるから事故後の症状がすべて否定される、ということではありませんが、正確な評価には事実が必要です。
受診が空いた期間はどう説明すればよいですか
仕事や育児、体調、移動手段の問題で受診できない時期があるかもしれません。その場合は理由を正直に伝え、その期間の症状をメモしてください。長く間隔が空くと、医療記録から経過を追いにくくなります。
上三川町から通院する方は、勤務先や生活圏によって通いやすい時間が違います。初診時に通院可能な曜日を相談し、無理のない計画を考えましょう。回数だけを増やすのではなく、診察やリハビリの目的を理解して続けることが大切です。
診断書には何でも書いてもらえますか?
診断書は、医師が診察と検査に基づいて医学的な事実を記載する文書です。患者さんや保険会社が希望した内容を、そのまま書き写すものではありません。仕事を休む必要性、通院期間の見込み、後遺障害などについても、医学的根拠に基づいて判断します。
どこへ提出する診断書なのかによって様式や必要項目が変わります。警察、勤務先、保険会社など、提出先と目的を受付へ伝えてください。作成には日数と文書料がかかることがあります。
損害賠償について医療機関ができること・できないこと
医療機関ができるのは、事故後の体を診察し、必要な検査と治療を行い、その内容を記録することです。医学的に必要と判断した範囲で、診断書や照会への回答を作成します。
一方、過失割合を決める、慰謝料を計算する、相手方と交渉する、後遺障害等級を認定することはできません。「この通い方なら必ず○万円」「この検査を受ければ等級が取れる」といった約束もできません。こうした説明を受けた場合は、その根拠と誰が判断するのかを確認してください。
記録を続けやすくする簡単なテンプレート
記録は細かすぎると続きません。日付、症状、生活への影響、受けた治療、連絡事項の5項目だけでも十分です。たとえば「9月3日/首5・腰6/運転20分で悪化/診察とリハビリ/保険会社へ受診先を連絡」と一行で残します。
痛みの数字は、ご自身の中での比較に使います。ほかの人の5と比べるものではありません。数字が変わらなくても、座れる時間が延びた、薬を飲む回数が減ったなら改善です。逆に数字が低くても、仕事を休まなければならないなら影響は小さくありません。
保険会社との記録には、感想より確認事項を書きます。「担当の○○さんから9月末終了の提案」「次回診察後に再度連絡」などです。医学的な判断と保険上の提案を同じ欄へ混ぜないことがポイントです。
紙とスマートフォンを併用すると安心です
領収書や診断書などの原本は、月ごとに封筒やファイルへ保管します。同時にスマートフォンで撮影しておけば、外出先でも内容を確認できます。ただし、個人情報を含むため、共有アルバムやSNSへ誤って公開しないよう注意してください。
写真のファイル名を「2026-09-03_病院領収書」のように日付から始めると並べやすくなります。事故現場の写真も、撮影日時や場所が分かる形で元データを残します。加工した画像だけを保存するのではなく、原本も保管してください。
事故後の生活費が心配になったとき
治療費だけでなく、仕事を休んだことによる収入減、通院交通費、車の修理などが重なると生活への負担が大きくなります。請求できる項目や必要書類は契約と事故状況によって異なりますので、早めに保険会社へ一覧で確認しましょう。
国土交通省は、自賠責保険金の支払い前に一定の一時金を受け取る仮渡金制度なども案内しています。誰でも利用できるわけではないため、条件は保険会社や専門窓口へ確認してください。困ってから書類を探すより、事故直後から資料を一か所へ集めておく方が負担を減らせます。
上三川町から駅東ラッコ整形外科へ
上三川町は新4号国道などを使って移動する方が多く、追突や交差点での事故後に受診先を探す方もいます。駅東ラッコ整形外科クリニックでは、首・腰・肩・膝などの診察、必要な画像検査、薬物療法やリハビリテーションを行います。
最初に別の病院を受診した方は、紹介状、画像データ、お薬手帳をお持ちください。転医する場合は、保険会社へ新しい医療機関名を連絡しておくと手続が進みやすくなります。首が回らない、めまいがある、薬で眠いときはご自身で運転しないでください。
よくあるご質問
Q.症状日記は保険会社へ必ず提出しますか?
A.必ず提出するとは限りません。まず診察で経過を正確に伝えるための資料として使い、提出の必要性は保険会社や専門家へ確認してください。
Q.領収書をなくしたら請求できませんか?
A.取扱いは支払先によって異なります。再発行できない書類もあるため、早めに発行元と保険会社へ確認してください。
Q.事故前から腰痛がありました。伝えると不利ですか?
A.不利かどうかではなく、診断のために正確な情報が必要です。事故前後で症状がどう変わったかを具体的に伝えてください。
Q.医師に慰謝料の金額を聞けますか?
A.医師は賠償額を決められません。体の状態は医師へ、金額や示談は保険会社や法律の専門家へ相談してください。
Q.まだ警察へ診断書を出していません。
A.けがをした事故を人身事故として扱うための手続では診断書が必要になります。提出方法や期限は、事故を届け出た警察署へ早めに確認してください。
まとめ
損害賠償で困らないための記録は、「請求を増やすため」ではなく、事故後に何が起きたかを正確に説明するためのものです。医療記録、事故資料、費用、仕事への影響を分けて整理し、分からない点はそれぞれの専門窓口へ確認しましょう。
参考:国土交通省「損害賠償を受けるときは?」、日本損害保険協会「交通事故の損害賠償とは?」
この記事は一般的な医療・制度情報であり、個別の法律相談や賠償額の判断に代わるものではありません。
駅東ラッコ整形外科クリニック
院長 山中卓哉
交通事故に遭ったらまずは「駅東ラッコ整形外科クリニック」へ

当院では診察の前に、まず患者さんお一人おひとりへ心を込めてご挨拶をいたします。私たちが何よりも大切にしているのは、医療機関という枠組みにとらわれず、常に「患者さんの立場」に立って、本当に必要とされている治療をご提案することです。単に「怪我を治す」だけでなく、不安を抱えた「患者さんご自身を治す」という原点を決して忘れることはありません。ラッコが大切な家族を守るように、私たちも誠実で素直な心を持ち、人として当たり前の思いやりを大切にしています。最善の結果を得るために、日々の診察に真摯に向き合い、下野市の皆様に寄り添い続けてまいります。









